谷山浩子の歌でカウントダウンしてみた
「数字の1から50までを映画で数える | 破壊屋」(http://hakaiya.com/20100517/movie-282)に触発されたのと、以前から、谷山浩子の歌には印象に残る数字が多いと感じていたので、iTunesへの再取込み作業がてら調べてみました。
題して、「谷山浩子の歌でカウントダウンしてみた」。
※本人単独名義のアルバムの中から、本人作詞の曲を対象。リスト化したのは一部です。
<凡例>
- 数 / 歌での表現※数字+単位 (曲名 : 収録アルバム)
- 大ざっぱで適当な説明。自分の読解力からして、正しいとは限りません。歌詞そのままではありません。
<カウントダウン!>
- 〜1060 / 百・千・万 億・兆・京・那由他・阿僧祇 (夢のスープ : テルーと猫とベートーヴェン)
- 開いた扉の数、および、閉じた扉の数(※単位だけの羅列だが挙げてみた)
- 10000000000 / 100億光年 (銀河通信 : 冷たい水の中をきみと歩いていく / 白と黒)
- 宇宙間長距離電話で、わたしの想いが届く見知らぬ相手との距離
- 7600000000 / 76億年 (休暇旅行 : 天空歌集)
- 銀河が燃えるまで続いた、二人の旅の年数 (※76億年後に地球滅亡との説あり)
- ?000000000 / 何十億 (二人目の人類 : 銀の記憶)
- 隣で寝ている二人目の人類の向こう側に見えた気がした、知らない母・兄・友の数
- ?00000000 / 何億年 (テングサの歌 : 夢半球 / HIROKO TANIYAMA '70s)
- 地球上の人間が滅びた中、テングサが駅のベンチでぼんやりできる年数
- ?00000000 / 幾億 (約束の海 : 天空歌集)
- 幾億の波を寄せては返している海の前で、永劫の中のわずかな一瞬だとしても、わたしたちは確かにここで生きていると感じている
- 200000000 / 二億年 (恋人の種 : 冷たい水の中をきみと歩いていく)
- 二人の想いは二億年前からあり続け、たとえ星が滅びても、その想いは残る
- 200000000 / 二億年 (かおのえき : テルーと猫とベートーヴェン)
- かおのえきで、どこにあるかわからない改札を探し続けている年数
- ?0000000 / 幾千万 (パセリパセリ : たんぽぽサラダ)
- いるはずのない恋人を探しに飛んでいく折り鶴(←トマトの妄想の産物)を照らす星々の数
- ?0000000 / 幾千万 (あかり : 僕は鳥じゃない / HIROKO TANIYAMA '90s)
- 闇に落ち込んでいる君の中にも小さな灯りはあって、やがてそれが幾千万もの灯りとなり、いつか本当の自分を取り戻せるはず
- ?0000 / 何万年 (テングサの歌 : 夢半球 / HIROKO TANIYAMA '70s)
- 地球上の人間が滅びた中、テングサが駅のベンチでぼんやりできる年数
- ?000 / 何千里 (ハサミトギを追いかけて : 水の中のライオン)
- 何千里も旅をしてハサミにサビが出るようになり、ハサミトギを追い求める結果に
- ?000 / 幾千回 (バザール : 水の中のライオン)
- 幾千回の口づけよりも優しい波を、海が寄せている
- ?000 / 幾千 (ヒスイ : 透明なサーカス)
- 異国の静寂な街が、幾千もの透き通る腕で、わたしを強く熱く抱きしめる
- ?000 / 幾千 (瞬間 : 冷たい水の中をきみと歩いていく)
- 夢で見た、はるか昔の記憶にある街中で、幾千の窓ガラスが激しく震えている
- 2000 / 二千年 (かおのえき : テルーと猫とベートーヴェン)
- かおのえきで、どこにあるかわからない切符売り場を探し続けている年数
- 1000 / 千年 (窓の外を誰かが歩いている : 僕は鳥じゃない)
- もう千年も、わたしはこの部屋にいるような気がする
- 100〜1000 / 百千 (ヒスイ : 透明なサーカス)
- 愛という偽りの言葉を百千と発したとしても、死ぬまで、あなたには会えないし、あなたになれることはない
- 450 / 450円 (空からマリカが : 心のすみか)
- 空から降ってきたマリカがさしているビニール傘の値段
- ?00 / 幾百年 (図書館はどこですか : フィンランドはどこですか?)
- 彼と約束した場所を、森の中で探し続けている年数
- 100 / 百年 (わたしじゃない月のわたし : 心のすみか)
- わたしじゃない月のわたしは、百年でも歩いていける
- 100 / 百年 (ボクハ・キミガ・スキ : ボクハ・キミガ・スキ)
- きみがいる街を、たとえ百年歩き続けたとしても、決してきみに会えることはない
- 100 / 百 (MAY : 透明なサーカス / HIROKO TANIYAMA '80s)
- 落ち込んでいるあなたにかける言葉は百も思い浮かぶも、一つとして言うことができない
- 48 / 48回 (悲しみの時計少女 : 歪んだ王国)
- 時計少女の恋人である鳩時計が、1日に鳴く回数
- 25 / 25時25分 (クルル・カリル : 天空歌集)
- 子供の頃に憧れた不思議な草原へと通ずる扉が開く時刻
- 23 / 23年目 (二人目の人類 : 銀の記憶)
- 23年目にして、二人目の人類が、わたしの部屋の中に訪れた
- 20 / 二十歳 (お人形畑 : 透明なサーカス)
- わたしの今までの顔が一面にひろがったお人形畑に、二十歳前のわたしの顔がある
- 15 / 15才 (不思議なアリス : もうひとりのアリス)
- ナルシスの兄であるアリスの年齢
- 12 / 十二の部屋 (二月の部屋 : もうひとりのアリス)
- 屋敷(二月の部屋をのぞいてはいけない)にあった部屋の数
- 10 / 10年 (ねこの森には帰れない : ねこの森には帰れない / 白と黒)
- 故郷と決別し、都会で生きてきた年数
- 10 / 午前10時 (青色帽子ツアー : 冷たい水の中をきみと歩いていく)
- 青色帽子ツアーの集合時刻
- 9 / ここのつ (夢のスープ : テルーと猫とベートーヴェン)
- 一つ確実なことは、ふたつの次はここのつという事である
- 8 / 八つ裂き (満月ポトフー : カイの迷宮 / HIROKO TANIYAMA '90s)
- 風が思い通りに吹かないのなら、風を八つ裂きにしてしまえ
- 8 / 八割 (終電座 : フィンランドはどこですか?)
- 終電では乗客の八割以上が飲んでいる
- 7 / 北斗七星 (パセリパセリ : たんぽぽサラダ)
- 心を閉ざしたバナナと、走る北斗七星
- 7 / 七度 (風のあたる場所 : 空飛ぶ日曜日)
- わざと間違えた待ち合わせ場所で、あなたをじっと待つ間に、時計の長針が七度まわって夜になる
- 7 / 七角錐 (七角錐の少女 : 漂流楽団)
- 七角錐の少女は、七つの星に飾られ、七つの城に守られる
- 7 / 七回 (落ちてきた少年 : 歪んだ王国)
- 鳩時計が三時なのに鳴いた回数
- 6 / 六畳 (雨上がりの天使 : 心のすみか)
- きみが住んでいるアパートの部屋の広さ
- 6 / 午後6時 (てんぷら★さんらいず : 時の少女)
- 表参道の午後6時の夕陽をてんぷらにして、てんぷら★さんせっと!
- 5 / 5キロ四方 (不眠の力 : ボクハ・キミガ・スキ / 白と黒)
- 彼の家の5キロ四方を砂漠化し、人や動植物を死に絶えさせた後、亡骸となった彼に口づけをして自らの願望を果たす
- 5 / 5分 (夢の歯車 : 僕は鳥じゃない)
- あなたの心が閉ざしたのは遠い昔のことか、いや、わずか5分前だった気もする
- 4 / 4人 (流星少年 : 冷たい水の中をきみと歩いていく / HIROKO TANIYAMA '90s)
- 完全な子供殺人計画を実行しようとドアの陰に身を潜めている、黒い服を着た仮面の男たちの人数
- 3 / 三時 (落ちてきた少年 : 歪んだ王国)
- 鳩時計が七回鳴いた時刻
- 2 / 二毛作 (かおのえき : テルーと猫とベートーヴェン)
- かおのえきで、毛穴に種をまいて行った耕作法
- 1 / 1ミリ四方 (空に吊されたあやつり人形 : 宇宙の子供)
- 空に吊された人形になったわたしの心が閉じ込められた箱の大きさ
- 1 / 午前一時 (終電座 : フィンランドはどこですか?)
以上でカウントダウンは終了です。
あらためて谷山浩子さんの歌詞を読んでみて、その素晴らしさに惹き込まれました。
CDは入手困難なものもありますが、iTunes Storeなどの音楽配信でほとんどの曲が入手可能だと思いますので、興味を持たれた方は試聴してみてはどうでしょう。